2010年4月3日

イギリスを憶う

今日は、うちの町に新しくやってきたAET(Assistant English Teacher) の用事につきあった。彼はインディアナ州の出身の23歳。これから一年間、町の小中学校で教えることになる。

母が車を出してくれて、3人で近くの町へ出かけた。
今日は、ドライブ日和でもあった。空が青く、山の緑との対比が美しい。咲きかけの桜の淡い色がか弱く見えるほど、圧倒的に青い空だった。

彼はdocomoの携帯電話の新規契約をしたかったのだが、外国人登録証発行待ちの現状では断られてしまった。でもソフトバンクなら、登録証のかわりのレターでも受け付けてもらえるかもしれない、前に住んでいた都市でもそうだった、と言うので、ソフトバンクのショップに行ってみたら、契約できた。そんなゆるい審査でいいのかとはちょっと疑問に思ったが、ともあれよかったよかった。数週間携帯電話なしでは仕事の上で不便が多かろうし、外国人でなくたってこんな山に来てしまっては、自分が世間とつながっているという実感を失って孤独に陥りかねない。車がなければ電化製品、食品、日用品などの買い物は困難な土地なのだ。それにしても、多少の通詞は必要だったものの、ショップの店員さんの説明をよく理解していたし、契約書に自分の新しい住所を漢字で書いていたのには感心した。

いままでも、町に赴任してきたAETの人には私の両親がいろいろとサポートをしてきた。だから今回のようなお手伝いは私も初めてではない。でも、なんだか今日は、自分からすすんで協力しようという気になった。というのは、私自身がイギリスに住んでいる間に、現地のイギリス人夫婦や友人にとてもよくしてもらっていたから。また、いまひとりでイギリスで勉強しているきょうだいが、大家さん一家に大変可愛がってもらっているということもある。外国に居住し生活するには面倒や疲れること、理不尽に感ずることがたくさんある。日本に帰ってきて2ヶ月、今更ながら、イギリスでは本当にいろんな人に救われていたんだなあと実感した一日だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿