*このブログの趣向と合わないため一度削除した記事ですが、載せた方が良いとアドバイスをいただきましたので再度アップします。
私がこれまでの間に読んだ原発・原子力商業利用関連の図書を挙げます。
*核の利用について
・『プルトニウムの恐怖』高木仁三郎著 岩波新書
・『狂気の核武装大国アメリカ』ヘレン・カルディコット著 岡野内正、マグリアーチ慶子訳
・『核の冬』M. ロワン=ロビンソン著 高榎堯訳 岩波新書
・『日本の核・アジアの核 − 日本人の核音痴を衝く』金子熊夫著 朝日新聞社
*日本の原発
・『原発・正力・CIA − 機密文書で読む昭和裏面史』有馬哲夫著 新潮社
・『原発の現場 − 東電福島第一原発とその周辺』朝日新聞いわき支局編 朝日ソノラマ
・『東海村臨界事故への道 − 払われなかった安全コスト』七沢潔著 岩波書店
*チェルノブイリ原発事故関連
・『チェルノブイリの少年たち』広瀬隆著 新潮社
・『チェルノブイリ報告』広河隆一著 岩波新書
・『ぼくとチェルノブイリの子どもたちの5年間』菅沼昭著 ポプラ社・『チェルノブイリ(上・下)』R.P. ゲイル、T. ハウザー著 吉本晋一郎訳 岩波新書
・『チェルノブイリの森 − 事故後20年の自然誌』メアリー・マイシオ著 中尾ゆかり訳 NHK出版
*被曝関連
・『母と子でみる 23 ヒバクシャ − 世界の核実験と核汚染』桐生広人著(写真・文) 草の根出版会
・『被曝の世紀 − 放射線の時代に起こったこと』キャサリン・コーフィールド著 友清裕昭訳 朝日新聞社
・『放射線医療 − CT診断から緩和ケアまで』大西正夫著 中公新書
*辞典
・『放射線用語辞典』飯田博美編 通商産業研究社(昭和53年)
私が信頼できると信じている学者の動画も2つ、挙げておきます。この人たちの発言は、福島第一原発の状況についてニュースで報道されているよりはるかに厳しい現実を示唆していますが、あいまいな表現が少なく、事実を丁寧に説明したものです。そして、この人たちの言っていることが信頼できると思う二つ目の理由は、彼らがとても頭が良いと思うから。単に知能指数が高いという意味ではなく、自分の手で得た正確な知識を持ち、心を使って人にそれを伝えることができるという意味で頭の良い人たちだと思うということです。上に挙げた『プルトニウムの恐怖』の著者、高木仁三郎という人もそうです。決して感情的に書いているわけではないのに、この人がプルトニウムのおそろしさを心底知っていること、それを平和利用という名目で利用することのリスクを一人ひとりに考えてほしいと願っていることが、しんしんと伝わってくるのです。こういう人たちの言葉ににじみでている、人間としての優しさと勇気と専門家としての使命感が、私のような素人にも、もっとこの問題について勉強しなくてはと思わせてくれているような気がします。
Christopher Busby, the European Committee on Radiation Risks
原発問題に関して私はまったくの素人ですが、今後、少しでも多くの人がこの問題に関心を持ち、ある程度の知識を持って話し合ったり意見を交換したして、裾野を拡げていくことが必要だと考えています。また、原子力に携わってきた研究者や技術者からの、科学のあり方についての強烈なメッセージを受け取ることの意味は少なくないと思っています。まだまだたくさん読んで勉強したいと思っていますので、関連図書をご存知の方は教えてください。
こんばんは。はじめまして(?)。
返信削除「震災・原発に関連した話は見たくない」という方々のお気持ちも分かりますが、最終的には書き手自身が、興味を持って書きたいと思うことを書くしかない。となると、我慢をするよりは書いた方が良いのではないかな?と思いますよ。少なくとも自分はそうします(^^)。
贅沢な希望としては、お手数ですが各書籍について簡単に、spinovさんの評価・印象などを添えて頂けると嬉しいです。
ではでは、コメント失礼しました。
BKOさん
返信削除コメントありがとうございます :)
興味があるというよりは、原発の話題を腫れ物のように扱い、問題を直視しないことによる深刻な弊害が若い人々の世代に現れるのではないか、ということを(子どもの研究をしているひとりとして)大変危惧しております。それぞれの本について私なりに理解し、考えたことを書いてみようと思います。差し入れ(?)とともにお送りします!